NOBLESSE 新型FIT エアロ 開発(フロント編)

1 クレーモデルとは、エアロの型を作る前の段階の3次元デザインを粘土(クレー)で製作する
モデルの事を言います。
NOBLESSEでは、完全な水平な定番の上で、3次元測定器を使用するといった、自動車
メーカー並みのモデル施行を行っております。

フロントは、グリル一体式バンパータイプとなります。

フォグ位置を左右外側へ持って行く事で、ワイド感を演出できます。
2 エアロの高さを決めるにあたっては、まず純正バンパー(1.5RS用)装着の状態で車高を下げてみました。

黄色線は、純正サイドステップの位置を平行にフロントまで伸ばした線です。

純正サイドステップとのバランスは、純正同寸法のフロントになると、こんなに段差が生まれてしまいます。

また、フロント底には、車体底部のアンダーカバーが横からも丸見えになっています。

純正サイズでフロントを決めてしまうと、車高を落としても車高が高く見えてしまう恐れがある事に気付きました。

(写真のタイヤは、15インチ 195−50−15と、純正タイヤ外径より3.3cmも小さいサイズです。純正タイヤ
だともっと車高が上がる計算になります)
3 そこで、NOBLESSEのエアロは、サイドステップを純正同寸法とし、フロントはその純正同寸法の
サイドステップとのバランスを合わせて寸法を決めました。

しかし、実用性も考慮し、完全な平行で伸ばすのではなく、リップ先端に行くにつれて↑方向へ序々に
上がるよう工夫もされています。
4 これは、純正RSバンパーの底を覗いた写真です。

黄色線は、純正フロントの底位置です。

つまり、純正バンパーサイズだと、車体底のアンダーカバー等が丸見え状態となってしまいます。
5 こちらは、NOBLESSEのフロントバンパーを底から覗いた写真。

若干のアンダーカバーがチラ見えするだけで、殆ど違和感を感じません。
6 実用性を考慮する為、車体腹底位置より↑方向にエアロがあります。

黄色線は、ロアアームの付け根部分の折り返し部分をベースとし、線を延ばしています。

これを見ても分かる通り、激低車高短にして、走行中にわだち等にタイヤが入って腹底を擦ったとしても、
エアロを割る心配はありません。
7 エアロの↓方向へ伸ばしも、取付部分は省きません。
空力も考え、乱気を起さないようフラット形状の底板とし、取付は純正クリップ使用可能としています。

余分なステーを使う事なく取付でき、エアロと腹底の隙間も生まれません。
8 エンジンの吸気は、純正グリルを見ても分かる通り、ボンネットとグリルのこの隙間を通じてフレッシュエアーを
吸気します。

ここをフラット形状にしてしまうと、フレッシュエアーの吸気率が下がり、パワーダウンやエンジンに悪影響を及ぼす
可能性もある重要な部分なので、純正の吸気口の面積を確保させたまま、グリルデザインを活かしております。

エアロの形だけではなく、車の性能も考慮させた設計となっています。

(黄色Fitでのサーキット走行経験が生きている部分ですね)